海外ドラマで英会話勉強するときの3ステップをgleeでやってみた

勉強法まとめ
2015.10.07

みなさんは、外国人が「貴様」や「拙者」など変わった日本語を話しているのを耳にした経験はありませんか? 実はこのような日本語は、アニメの影響だと考えられます。外国人が日本語を学ぶとき、日本アニメを使って日本語を学ぶことがあるのです。海外にもザ・シンプソンズをはじめとした有名アニメがたくさんあります。しかし、英会話勉強に海外アニメを用いると変わった英語を覚えてしまうかもしれません。日常的に使える英会話を学ぶには海外ドラマを用いる方法をお勧めします。そして今回、私が紹介したい海外ドラマは全米で大人気の「glee」です。

 

英会話勉強に役立つ海外ドラマ「glee」とは?

gleeはアメリカ・オハイオ州マッキンリー高校にある廃部寸前の合唱部(グリークラブ)が全国大会を目指し、奮闘するドラマです。高校生のもどかしさや、彼らの頑張りを応援したくなるのももちろんですが、gleeが大人気である理由は劇中で使われる有名曲の数々でしょう。世界中にファンがいるgleeは、日本のNHK番組でも放送されています。2015年、ついに最終章のシーズン6が全米で放送されました。12月2日にブルーレイ&DVDが発売されるのを心待ちにしている日本ファンもたくさんいるはずです。

飽きずに英会話勉強ができる!

英会話勉強に海外ドラマを用いるとき、サスペンス物など込み入った会話や早口が続くドラマは、初心者にはハードルが高いですよね。その点、gleeなら45分の1エピソード中に4~5曲、ミュージカルシーンが挟まるので程よく気分転換ができます。歌の合間にある少ない英会話は集中して勉強し、歌唱シーンになったら一緒に歌っちゃいましょう!

 

glee music

 

海外ドラマを使った学習方法

勉強のためにドラマを見るといえども、同じ話を5、6回も見るのは飽きてしまうと思います。そこで、3回見るだけでドラマを教材として存分に利用できる方法をご紹介します。

1.字幕なし英語音声でドラマ観賞

「字幕なしでストーリーが分かるの?」と思うかもしれませんが、大丈夫です。映像や、役者の声のトーンからなんとなく話の流れは掴めます。心配せずに、物語を楽しみましょう!

2.英語字幕英語音声でもう一度ドラマを見る。

今度はセリフに注目してドラマを見てみましょう。その中でわからない単語や文法をまとめて調べます。ちなみに私がメモを取ったのはこんな感じです。

グリー 英単語

3.字幕なし英語音声でドラマ観賞。

最後にその調べた単語をもとに、もう一度ドラマを見てください。1回目と比較すると、単語や文章の意味が分かり内容理解が深まったと思います。

 

gleeシーズン1の第1話から学ぶ英会話表現10選

1.Rachelが自分の日課について私たちに語りかけるシーン

You might think that all the boys in school would totally want to tap this, but my MySpace schedule keeps me way too busy to date.

(学校中の男子が私と付き合いたいと思っているかもしれないわね、だけどデートする暇なんてないのよ)

・tap「付き合う

 tapは通常「叩く」の意味ですが、スラング的な使い方もあり、その場合「付き合う、性交する」という意味になります。

・way too~「すごく~すぎる」

 too構文よりもさらに強調したいときに使います。Myspaceとは音楽や映像配信で世界中の人とつながるSNSのサイトです。今回は「デートするには忙しすぎるMyspaceの配信予定が続いている」ということから、「Myspaceの配信予定が忙しすぎてデートなんかしている暇ないの」という意味になります。

 

2.初めてグリーメンバーで稽古をしたときのRachelの一言

We suck.

(最悪だわ。)

・suckは他動詞で「吸う、吸い込む」という意味がありますが、一般に使われるのは英語スラングで、「下手、ひどい」の意味です。よく聞きますね!

 

3.RachelがWillに今のもどかしさを訴えるシーン

I know i’m just a sophomore, but i can feel the clock ticking away, and i don’t want to leave high school with nothing to show for it.

(私はたった2年生だけど、時の流れを感じているのよ、何も成果を残さず卒業したくないわ。)

・sophomore「大学や高校の2年生」

簡単な英語ですが一度復習しておきましょう。

freshman「1年生」、sophomore「2年生」、junior「3年生」、senior「4年生」

・clock ticking away「時の流れとともに」

この文章、おもしろいと思います。”be pressed for time”で「時間に追われる」という表現をすることは多々ありますが、時間の流れを感じ、焦っていることを伝えるにはうってつけの表現方法ではないでしょうか。

・nothing to show for「結果を残せない」

 

4.グリークラブの後任指導者になるためWillが校長のFigginsから言われた条件

Figgins: But you’re running detention for free to make it to me.

                  (ただし無償で居残りの担当をしろ)

 

Will: Deal.

            (承知しました。)

・run detention「学校に残る」

runは「走る」だけでなく、動く観点として様々な場面で使われます。detentionは名詞で「監禁や拘留」の意味を持つので、run detentionで「監禁を続けろ」という直訳から話の流れ的には「学校に残れ」です。

・for free「無料で」

・make it「行う」

・Deal「承知しました。」

Dealは自動詞で「処理する」、名詞で「契約」を意味します。口語的に使うことで、「取引成立だ」という意味になっています。海外映画でよく見かけますね!

 

5.幼いころのFinnと庭師のDarrenが歌いながら庭掃除をしているシーン

Stick with it.

(その調子でいけよ)

・Stick withで「~を続ける、離れない」

このフレーズは苦しいことや辛いことに対して自己啓発や、周りから「辛いだろうけど耐えろよ、頑張れよ」というで使われます。今回DarrenとFinnが楽しそうに歌っている場面でこのフレーズを使ったのは、庭師のDarrenが昔の音楽を続けていた自分に対する悔しい気持ちの表れをFinnにぶつけている感じがします。

 

6.TerriがWillに「教師をやってるのは昔の栄光にすがりついているだけ」と詰め寄るシーン

It’s time that you move on.

(前に進まなきゃ)

・move on「前に進む」

・It’s time that S V「そろそろSがVをしたほうが良い」

ワンフレーズで使えますね。振られた恋人のことを引きずっている友人にこの言葉を言ってあげたいです。

 

7.EmaがWillの結婚生活について相談にのるシーン

Was it love at first sight?

( 一目ぼれだったの?)

 

Terri rides me hard, and I’ve always appreciated it.

(妻は僕に期待してくれてるし、それは僕も喜ばしいことなんだ。)

・love at first sight「一目ぼれ」

at sightは「見てすぐに、即座に」という意味です。そのフレーズにloveとfirstが組み込まれ「一目ぼれ」ですね。覚えやすい!

・ride me hard「僕にプレッシャーを与えてる」

この一文を直訳すると「テリーは僕を一生懸命にさせるんだ」となります。このシーンでは、WillがTerriとの価値観のズレに悩んでいる場面なので、彼女の気持ち的な圧力、プレッシャーが僕に乗りかかっているという意味になりますね。

 

8.Willが最後にグリークラブのメンバーに一言話すシーン

It would kill me to see you win nationals without me.

(僕も一緒に優勝したい)

・It would kill me to~「~することは死ぬほどつらい」

・national「全国大会」

 

たった1エピソードの中でもたくさんの聞きなれない英語や、フレーズがあります。海外ドラマから、実際に使える英会話を学び、積極的に使ってみましょう!

 

オマケ

第一話でのメインミュージカルシーン

【Don’t stop believing/glee】

グリークラブのメンバーがはじめてみんなで歌った曲です。すごく楽しそう!

 

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