まだまだ虹色じゃない? YouTubeで見るアメリカにおけるLGBTの権利

英語の名言
2015.12.23

アメリカでは2015年6月末に、最高裁判所が同性カップルの結婚を認めない法律が意見だと判断しました。これにより、かつて37州と首都ワシントンでのみ認められていた同性婚が全50州で合法となりました。

これを祝うかのように、LGBTの権利を支持する多くの人がFacebookのアイコンをLGBTのシンボルであるレインボー色にしたことは記憶に新しいでしょう。

LGBT Rainbow

しかし、裁判所が同性カップルの結婚を認めたからといって、全ての国民がLGBTの権利に肯定的になった訳ではありません。今日はABCニュースが作成した”What Would You Do?”(あなたならどうする?)という番組をもとに、アメリカにおけるLGBTの人々の立場について考えていきましょう。

それでは早速、以下の動画をご覧ください。

※ この番組は、2013年6月、同性婚が認められている州内において、同性婚のカップルに異性婚と同様の権利を与えていなかった法律が廃止された直後に放送されました。

いかがでしたか? 日本語訳がついていたので、それほど難しくなかったと思います。 それでは、いくつかカギとなる英語表現をまとめていきましょう。

【0:16 – 0:47】

 

◯ Arguments for and against same sex marriage made their way to Supreme Court where just two weeks ago justices shattered the notion that marriage is solely between man and women.

(同性婚をめぐる論争は最高裁判所まで持ち込まれ、2週間前には「結婚は男女間におけるものである」とある概念が覆されることになった。)

 

◯ The Federal Government can no longer discriminate against the marriages of gay and lesbian Americans.

(連邦政府はこれ以上、同性婚のアメリカ人を差別することはできない。)

 

◯ The Supreme Court has changed that law but it may not have changed opinions.
(最高裁判所は法律を変えることはできたが、人々の意見を変えることはできただろうか。)

◯ They attack something that they have no jurisdiction, over what so ever, the foundational unit of our society which is marriage.
(彼らは、どんな理由があろうと司法権を行使できない、婚姻という私たちの社会の根幹単位手を出してしまった。)

 

【2:34 – 2:48】

 

◯ This happens in life sometimes. What do you say to that?

(これは現実に起きていることなんです。どう思いますか?)

 

◯ There is no reason why people who are gay cannot be in love and get married.

(同性愛者の人たちがお互いを好きになって結婚できないなんていう理由はどこにもないわ。)

◯ And everybody deserves the same service. Why should I get different service because I’m gonna marry a man?
(それに誰もが同じサービスを受けれれるべきよ。私が男性と結婚するからって特別扱いされる理由もないわ。)

 

【4:33 – 4:53】

◯ It’s just not fair. Making a judgement call just because that person does not believe the way you do. It is just the same situation as you will allowed me to sit down at a restaurant because of the color of my skin.
(単に不公平なんだ。その人が自分と同じことを信じないからってその人を悪く判断するなんて。)

◯ You were pulling him out the door.
(あなたは彼を外に出そうとしていましたね。)

◯ Yeah I didn’t wanna get in any trouble or anything. I was like “Let’s go, just mind our business and let’s go”, but they should be able to buy whatever they wanna buy.
(ええ、トラブルとかに巻き込まれたくなかったし。私は「もう放っておいて行きましょう」って感じだったんだけど、確かに彼女たちは好きなものを買う権利があると思うわ。)

 

【4:55 – 5:24】

◯ But not everyone agrees with that. These customers seem willing to discriminate, but they refused to be identified when the cameras come out.
(しかし、全ての人がそれに賛同ではないようです。このお客さんたちは差別はするものの、カメラで顔を映されるのは拒みました。)

◯ I’m with you. The platform is unbelievable. Just go on with your life, don’t show anybody your topper, put it on the damn cake yourself.
(私はあなたの味方よ。あの政網は信じられないわ。人を巻き込まないで、せめてケーキの飾りは誰にも見せずに、それを自分たちでくだらないケーキに乗せて欲しいわ。)

◯ And she is not the only one who feels that way.
(そう感じているのは彼女だけではないようです。)

◯ I just don’t believe in it. That’s the one thing, every time I hear that they legalize it in a state, I’m like shaking my head.
(同性婚なんてとんでもない。それを州で合法にするっていう話を聞くたびに、私は気分が悪くなるの。)

 

ではここで、日本語字幕なしでもう1度動画をご覧ください。英語はどのくらい聞き取れるでしょうか?


いかがでしたでしょうか? 動画の冒頭にもありましたが、法律が人の心を変えられるとは限らないということが、とてもよく伝えってくる内容でした。

日本では11月に渋谷区が国や他の自治体に先駆けて、同性愛のカップルに「パートナーシップ証明書」の交付を始めました。これを呼び水に、日本でもLGBTの権利が広がっていくといいですね。

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