100冊以上英語の参考書を買った僕が無人島に持っていきたい1冊
本屋の英語コーナーとAmazonワンクリック
本屋に行きます。いつ行っても、本屋の英語コーナーはとんでもないことになっていますね。ビジネス英語、英文法、単語、TOEIC、受験生向け、所狭しととんでもない量の英語の参考書が置いております。
昔々の話ですが、英語がまったくできず本当に仕事で困っていたので、鬼のように英語を勉強していた時期がありました。当時は金融系の仕事をしており、いわゆる自己投資できるように年収も多くいただいていたので、Amazonで評価の高い英語の参考書はワンクリックでしたね。
気づいたら、1年で100冊は買ったと思います。これよくないパターンですが、買うたびに自分が強くなった気がするんですよね。DUO3.0、一億人の英文法、瞬間英作文、TOEICテスト新公式問題集、ペラペラビジネス100、有名どころは全部買ったと思います。
100冊以上の参考書の行方は?
買って読んで付属CD聞いて、買って読んで付属CD聞いて、買って読んで付属CD聞いて・・・やってやってやりまくった結果、僕はたいして身になりませんでした。結局参考書って、他人の英語(*)なんですよね。そこに載っている単語や文法や例文をマスターしたとしても、自分がどのシチュエーションでどれを使うかが見えていないから、自分は使えない。
(*)オンライン英会話ベストティーチャーは自分の英語と言われています
そうではなく、学習者主体、つまり自分がどこで何を話したいかを意識しながら、参考書は逆引き辞書のように使うのがいいんだ!と気づいた瞬間がありました。その時には、すでに家には100冊以上の参考書がありましたね。
僕は泣く泣く参考書の整理を始めました。よく使う参考書とあまり使わない参考書に分かれつつありましたし、こんなの大学受験時に学んでおけよという話なのですが、たくさん参考書に手を出すより、これだという1冊を何回も回した方が結果的に伸びるからです。
そうしたら、この1冊が結果的に残りました。
僕が無人島に持っていきたい1冊はこれだ
無人島に行ってまで英語の勉強をするのか、という話はありますが、これです。
明日香出版社の魔法の口ぐせ ビジネス英語 CD BOOK です。魔法の口ぐせの何がすごいのか、1つ1つ解説していきます。
1. 日本語訳が超自然
英単語の参考書の例文や文法書の例文であれば、日本語訳が会話調でないというか不自然なのは仕方ないと思いますが、ビジネス英会話の参考書であっても和訳が不自然というか、会話文でこんな言い回ししないよ、と思うことってありませんか?
魔法の口ぐせはそのあたりが超がつくほど自然な日本語になっています。
本の1ページ目から、「悪いな、急に呼び出して」「マジで!?」「部長にいびられたんだな?」とこれは言うし、今まで英語で言いたかったけど詰まってしまったフレーズだよ、というのが連発。
事前学習として使う場合は、明日このような英語の会議がある、という時に、その会議で話すであろうことや派生する会話を想定して、魔法の口ぐせの目次を見る。そして、該当する箇所を読むとこれ言いそうだな、というフレーズが次々に書かれています。
事後学習の場合は、外国人と話す機会があったのにあまり話せなかった日の夜に、家に帰ってから魔法の口ぐせで近いシチュエーションの該当ページを読むと、恐ろしいほどにこれ口から出かかって出なかったんだよ、というフレーズが書かれています。それを復習するだけでも、飛躍的に会話力があがりました。
2. 英語も超自然
受験英語に出てくる英語の文って、遠回しというか畏まりすぎというか、同じことを言うのでも実際に外国人と話していてそんな言い方してないな、というのが多すぎる気がします。文語と口語の違いがある部分もありますが、会話だけに限ったら、やっぱり外国人が実際に話しているナチュラルな言い回しを押さえたい。
何が言いたいの?はWhat’s your point?、君に向いているかもはIt may suit you.など挙げきれませんが直訳調ではなく、ある意味決まり文句をこれでもかというぐらい学べます。日本人の発想だとこの動詞は使わないとか、要するにWord choiceが的確なんですよね。
3. CD BOOKは英語と日本語を交互に読み上げてくれるので何回でも飽きずに聞ける
リスニング力がまだそれでもない時期は、英語があまり聞き取れないけど英語をたくさん聞かないといけないという辛い辛い時間を過ごさなければいけません。通勤時間や移動時間に、iPhoneにつっこんだリスニングアプリを再生したり、ポッドキャストでCNNを聞いたりしても、なかなか頭に入ってこない。
やっぱり、理解できていない英語をただ聞く勉強法は成人してからはあまり効率的ではありません。日本語とセットで英語をとらえていくのがベスト。魔法の口ぐせは、ラジオドラマのように抑揚をつけて英語と日本語を交互に読み上げてくれるので、どんどん英語が頭に入ってきます。リスニング教材はこの英語と日本語を交互に読み上げる構成がベストだというのが持論です。
参考書はあれこれ手を出さず1冊を何回も回すのが鉄板
受験勉強でも、資格勉強でもよく言われることですが、いろいろ教材に手を出しても結局はパワーが分散してしまい効率が悪くなります。自分が英語を使う場面に即した、超自然な英語を学べる参考書を1冊決め、何度も回すのが一番身に付きます。それが100冊以上参考書を買った僕がたどり着いた結論です。