留学生必見!アメリカで車を買う4ルート徹底比較
アメリカは車社会?
「アメリカは車社会」とよく聞きますが、本当にそうでしょうか?
アメリカではほとんど人が車を持っています。なぜなら、車を持っていなければ、行動範囲がとても限られてしまうからです。一つ一つの場所がとても離れていますし、日本のように公共交通機関が発達しているわけではありません。
シアトルやニューヨークなどの大都市部を除いては、バスも電車もろくに通っていませんし、比較的公共交通機関が発達している地域でも、日本の山手線のように2,3分ごとに電車が来るなんてことはありえません。また、夜間は危ないことも多く、とても乗れません。
なので、アメリカでは、州によりますが大体16歳から運転免許を取得することができたり、プレゼントで親から車をもらうことがあったりと、車との付き合いは早くから始まります。
アメリカは「車依存社会」です。
留学中も、車があるかないかで、生活のパターンや行動範囲が全く変わってきます。
アメリカで車を買う方法はいろいろあり、ニーズに合わせて選ぶことができるので、メリットとデメリットを考えて、自分にピッタリな方法を知っておきましょう。
アメリカで車を買う方法を徹底比較
では、アメリカへの留学生が実際にどこから車を買っているのか、メリットとデメリットとともに紹介します。
1. 正規ディーラーで購入
まずは正規ディーラーです。ディーラーでは2つの選択肢があります。
新車購入とリース契約です。
新車購入
お金に余裕があって新車に乗りたい人にはおすすめですが、学費や生活費を考えると、留学生には難しいかもしれません。
メリット
- 故障の可能性が低いので、修理費の心配がない
- 装備が良い
- 燃費が良い
- 新しいモデルを選べる
デメリット
- 高価
- 帰国する時に売る手間がかかる
メリットを見るとすごく魅力的ですが、留学生で車のために何百万円も払うことができる人は限られてしまいますね。
リース契約
「新しい車に安心して乗りたいけれど、新車は買えない」という人におすすめなのがこちらです。
メリット
- 帰国する時は売る手間がかからない
- 装備が良い
- 燃費が良い
- 新しいモデルを選べる
- 故障の可能性が低いので、修理費の心配がない
- 万が一事故を起こして廃車になってしまっても、ディーラーが車を替えてくれる(保険に入っている場合)
- 気に入ればそのまま買い取ることができる
デメリット
- 料金や保険金が高い
- 契約期間は2年以上が大半なので、留学期間が短い人には向かない
- カスタマイズに限界がある
- 自分の車ではないので、愛着がわかない
車を買った留学生が困るのは、帰国するときに車を売らなければならないということです。車のある暮らしに慣れていますから、あまり早くに売ってしまうと生活が不便になります。かといって帰国直前まで売らずにいると、思うように売れずに、留学生活の最後の最後で焦っている人をよく見かけます。その心配をせずにフライト前日まで車に乗れるのは大きなメリットかもしれません。
ただ、リースは基本的に2年以上のものがほとんどですので、残念ながら2年未満の交換留学や語学留学の方には難しい選択肢です。
2. 中古車販売店で購入
日本にもありますが、アメリカは車社会なので、街のいたる所に中古車販売店があります。
メリット
- 帰国する時に上手く売れば、中古で買った時以上の値段で売れることがある
- 年代も車種も選択肢が多いので、自分の好きな車が見つかる
デメリット
- 信用できない中古車販売店が少なくない
- 帰国する時に売る手間がかかる
- 状態によっては、のちのち故障で修理費がかさむ場合がある
車社会のアメリカで、中古車販売店から車を買う人はとても多いです。一家に何台も車を持つので、1台にお金をかけることができないからです。
中古車販売店を利用するときのポイントは、絶対に販売員を信用しないこと! ここは販売員との駆け引きです。店側は、できるだけ高い値段で売ろうとします。当初の提示価格は、実際に売れれば良いと思っている値段よりも高く設定されており、交渉すれば驚くほど値段が下がります。中古車販売店に行くときはまず、Kelley Blue Bookというサイトで、車種や年代別に市場相場がどれぐらいなのか、予習しましょう。
3. 他の留学生から購入
車だけに限りませんが、帰国する他の留学生から物品を買い取る人が多くいます。
留学生で代々受け継がれている車なんてものもたまにあります。
メリット
- 帰国直前で焦っている人が多いので、安く購入できる可能性が高い
- 良く知っている人であれば、車の状態に関して嘘をつかれる可能性が低い
デメリット
- 古い車であることが多いので、故障や事故で修理費がかさむ可能性が高い
- 車に問題が起こると、売った人とギクシャクしてしまう
- 種類を選ぶことができない
これは当たり外れが激しいです。良い車を信じられないくらい安く買った人もいましたし、売主の友達が帰国した直後に車が壊れ、修理費が高すぎたために結局廃車にした人もいました。騙そうとしていなくてもそういった事態が起きてしまうので、個人的にはおすすめしません。
それでも帰国する留学生から買うならば、買う前に必ずメカニック(車の整備工場)に持って行って、点検してもらうことをおすすめします。
4. 地域情報コミュニティサイトから購入
アメリカでは、「eBay」や「Craigslist」などの情報共有サイトがあり、車だけでなく、家具や仕事、恋人まで探すことができ、多くの人が利用しています。
メリット
- 帰国するときに上手く売れば、中古で買った値段以上で売れる事がある
- 年代も車種も選択肢が多いので、自分の好きな車が見つかる
- インターネットさえあればどこからでも車を選ぶことができる
デメリット
- ポンコツ車をつかまされることがある
- 車の状態に関して嘘をつかれる可能性がある
- 状態によっては、のちのち故障で修理費がかさむ場合がある
- 帰国するときに売る手間がかかる
これも、車に詳しくない人にとっては少しバクチになってしまします。赤の他人なので、最悪な状態の車でも平気で売ってきます。実はアメリカには車検のシステムがないので、車の状態は、乗ってみて、中身を見てみて初めてわかります。それも車素人には難しいです。
ただ当たりくじを引いたときは本当にいいことづくしで、いい状態の車を安く買って、帰国するときに自分が買った値段より高く売って、儲けが出た、なんて人もいます。
こちらもKelley Blue Bookで予習して、必ず値下げをしましょう。強気でいかなければ、足元をすくわれてしまいます。
重要なのは、事前にしっかり調べて、車の知識を持っておくことです。車は大きな買い物なので、各方法のメリット・デメリットを見比べて、慎重に選びましょう。